JMTS Toshin Japanese Language & Training School
2025-12-17

電気工事分野 人材育成プロジェクト始動|特定技能電気工事に向けた教育

JMTSではこのたび、相互電業株式会社様主催のもと、日本の電気工事分野における人材不足解消を目的とした特定技能(電気工事)人材育成プロジェクトを本格的にスタートしました。

本プロジェクトでは、ミャンマーの職業訓練校からの採用面接を実施し、5名の合格者が決定。さらに、来年度卒業予定者についても内々定が決まり、今後は日本での就労を見据えた育成フェーズへと移行します。

プロジェクトの原点|「日本の電気を絶やさないために」

本取り組みは、相互電業株式会社様の
「日本の電気インフラを将来にわたって支え続けるためには、ミャンマー人材の協力が不可欠である」
という社長の強い想いから始まりました。

日本国内では、電気工事士の高齢化と人材不足が深刻化しており、持続可能なインフラ維持のためには、次世代人材の計画的な育成が求められています。

JMTSはその課題に対し、
ミャンマーの若く優秀な人材を、日本で通用する電気工事技術者として育成する
という役割を担い、本プロジェクトを推進しています。

電気工事士(二種)資格対策授業の特徴

合格者および内定者に対しては、
特定技能(電気工事)を見据えた電気工事士(二種)資格対策授業を実施します。

  • 日本人の電気工事技術者が来緬し、直接指導
  • 授業は日本の電気工事士試験に準拠した日本の公式教材を使用
  • 理解を深めるため、ミャンマー人通訳が同席し、専門用語や難解な内容も丁寧にフォロー
  • 日本語・専門知識・安全意識を同時に学ぶ実践的なカリキュラム

入国前から試験対策を行うことで、入国後の資格取得をスムーズに進め、早期の現場配属を可能にすることを目指しています。(特定技能の場合、特定技能建設「ライフライン」の試験対策も実施します)

ミャンマー国内での教育ネットワーク構築

JMTSでは、今回の職業訓練校にとどまらず、
他の電気系学校や職業訓練校とも提携を進めています。

これにより、

  • ミャンマー国内での電気分野人材獲得に向けた取り組み
  • 日本就職を見据えた技術・日本語教育

といった、持続可能な人材供給モデルを構築していく予定です。

面接・視察ツアーでのミャンマー人材に関する意見交換

今回の来緬では、採用面接だけでなく、幅広い視点での意見交換を行いました。

  • 地元の職業訓練校 2校
  • JICA(国際協力機構)
  • JETRO(日本貿易振興機構)
  • 電気関連のローカル企業・店舗

各社への訪問を通して、現在のミャンマー人材採用における企業様の可能性と課題、日本で技術を学んだ後のミャンマー市場の将来性、などを議論しました。

今後の展開|年間20名以上の電気工事士人材育成へ

本プロジェクトは単発ではなく、
他の日本企業様にも水平展開可能なモデルとして、提供していきたいと思います。

今後は、

  • 年2回の電気工事専門の面接会の実施
  • 年間20名以上の電気工事士資格を持つ人材の育成
  • 特定技能(電気工事)での安定的な日本就労

を目標に、教育体制を整えているところです。

JMTSの使命|インフラを支える人材を、ミャンマーから育てる

JMTSは、単なる送り出し機関ではなく、
日本企業・ミャンマーの若者をつなぐプラットフォームとして、
長期的な視点で日本の産業を支え、ミャンマーの若者の雇用と教育を提供できる存在を目指しています。

その1つとして、電気工事士育成のプロジェクトがスタートしました。

電気工事分野における人材確保をご検討中の企業様は、ぜひ一度、JMTSの教育現場や本プロジェクトについてお問い合わせください。

今後も現地の取り組みや進捗を、随時更新予定です。