近年増加し日本国における社会課題となっている外国人の失踪問題に対しJMTS送出し機関としても事前対策を徹底しています。
失踪対策
1. 実習生・両親・送出し機関の三者面談の実施
日本へ出国するにあたって、実習生の実家に家庭訪問を行います。両親とも信頼関係を築くことで、日本でのトラブルが発生した際や実習生の仕事の悩みなどに、送出し側と協力して解決する仕組みを作っています。
2. 寮生活による仲間意識
外国人が失踪する原因の1つに「周りに相談できる人がいなかった」という理由があります。
JMTSでは、内定後から出国前まで寮生活を行います。寮生活や学校生活において教師側との信頼関係を築くだけでなく、生徒同士の仲間意識も育てることで、トラブルが発生した際に、お互いに助け合いながら解決できるようにしています。
3. ケーススタディの実施
職場でのトラブルや事件・事故が発生した際、悪質なブローカーと出会った際に、日本でどのように対応するべきか、ケーススタディを行います。日本とミャンマーでは法制度や文化が異なり、トラブル解決方法も異なるため、日本での問題解決の仕方などをディスカッションを通して学びます。
4. 学校イベントの実施
学校では定期的に交流イベントを実施しています。イベントを通して生徒・教師・送出し機関スタッフとの信頼を深めることで、日本での問題にも迅速に対応ができるようにします。
5. 職場文化の理解と仕事内容の周知徹底
日本とミャンマーでは職場文化が異なります。ミャンマーでは許されることであっても、日本の職場ではトラブルの元になることも多く存在します。また、面接時に仕事内容の認識のズレがあることで、実習生から「こんなはずではなかった」という意見が出ることがあります。そういった認識のズレをなくすために、面接時に仕事内容や職場雰囲気の詳細をお伝えします。
また、受け入れ企業様にとっても実習生の能力や人柄を面談時に理解いただけるように通訳を通してできるだけ多くの質問をしていただくことができます。
6. 実習終了後のキャリア形成
失踪者の多くは、実習制度以外の日本での就職方法を知らないことにあります。実習制度以外にも、特定技能や特定活動などの在留資格があることの知識や、その申請方法、転職方法を教育します。また、トーシングループ企業である株式会社GoBitから、実習終了後に新しい就職先を紹介できるような仕組みも整えており、新しいキャリア形成をサポートします。
このような失踪対策をグループ企業全体で取り組むことにより、実習生本人の責任感を持たせ、仕事に前向きに取り組めるような環境をサポートいたします。