JMTSではこのたび、相互電業株式会社様主催のもと、日本の電気工事分野における人材不足解消を目的とした特定技能(電気工事)人材育成プロジェクトを本格的にスタートしました。
本プロジェクトでは、ミャンマーの職業訓練校からの採用面接を実施し、5名の合格者が決定。さらに、来年度卒業予定者についても内々定が決まり、今後は日本での就労を見据えた育成フェーズへと移行します。
プロジェクトの原点|「日本の電気を絶やさないために」
本取り組みは、相互電業株式会社様の
「日本の電気インフラを将来にわたって支え続けるためには、ミャンマー人材の協力が不可欠である」
という社長の強い想いから始まりました。
日本国内では、電気工事士の高齢化と人材不足が深刻化しており、持続可能なインフラ維持のためには、次世代人材の計画的な育成が求められています。
JMTSはその課題に対し、
ミャンマーの若く優秀な人材を、日本で通用する電気工事技術者として育成する
という役割を担い、本プロジェクトを推進しています。
電気工事士(二種)資格対策授業の特徴
合格者および内定者に対しては、
特定技能(電気工事)を見据えた電気工事士(二種)資格対策授業を実施します。
- 日本人の電気工事技術者が来緬し、直接指導
- 授業は日本の電気工事士試験に準拠した日本の公式教材を使用
- 理解を深めるため、ミャンマー人通訳が同席し、専門用語や難解な内容も丁寧にフォロー
- 日本語・専門知識・安全意識を同時に学ぶ実践的なカリキュラム
入国前から試験対策を行うことで、入国後の資格取得をスムーズに進め、早期の現場配属を可能にすることを目指しています。(特定技能の場合、特定技能建設「ライフライン」の試験対策も実施します)


ミャンマー国内での教育ネットワーク構築
JMTSでは、今回の職業訓練校にとどまらず、
他の電気系学校や職業訓練校とも提携を進めています。
これにより、
- ミャンマー国内での電気分野人材獲得に向けた取り組み
- 日本就職を見据えた技術・日本語教育
といった、持続可能な人材供給モデルを構築していく予定です。


面接・視察ツアーでのミャンマー人材に関する意見交換
今回の来緬では、採用面接だけでなく、幅広い視点での意見交換を行いました。
- 地元の職業訓練校 2校
- JICA(国際協力機構)
- JETRO(日本貿易振興機構)
- 電気関連のローカル企業・店舗
各社への訪問を通して、現在のミャンマー人材採用における企業様の可能性と課題、日本で技術を学んだ後のミャンマー市場の将来性、などを議論しました。
今後の展開|年間20名以上の電気工事士人材育成へ
本プロジェクトは単発ではなく、
他の日本企業様にも水平展開可能なモデルとして、提供していきたいと思います。
今後は、
- 年2回の電気工事専門の面接会の実施
- 年間20名以上の電気工事士資格を持つ人材の育成
- 特定技能(電気工事)での安定的な日本就労
を目標に、教育体制を整えているところです。


JMTSの使命|インフラを支える人材を、ミャンマーから育てる
JMTSは、単なる送り出し機関ではなく、
日本企業・ミャンマーの若者をつなぐプラットフォームとして、
長期的な視点で日本の産業を支え、ミャンマーの若者の雇用と教育を提供できる存在を目指しています。
その1つとして、電気工事士育成のプロジェクトがスタートしました。
電気工事分野における人材確保をご検討中の企業様は、ぜひ一度、JMTSの教育現場や本プロジェクトについてお問い合わせください。
今後も現地の取り組みや進捗を、随時更新予定です。



